世界のチーズの歴史
古代のチーズ
チーズそのものの歴史は古く、紀元前6000年代のスイスの湖上住居者の遺跡や、
紀元前3500年頃のメソポタミア地方の石版画、古代エジプトの壁画などからも乳加工を表すものが
発見されています。
チーズの発祥の地は、西アジアか中近東というのが現在の定説です。
その後ヨーロッパに伝えられてからは、古代ギリシャでは「神の授け物」として珍重され、旧約聖書の「サムエル記」に「蜜とバターと羊のチーズをダビデと・・・」という記述があるように、紀元前(BC)1000年頃にはヨーロッパに伝えられていたようです。帝政ローマでも贅沢品とされ、帝国の拡大と共にヨーロッパ各地へ発展しました。
チーズにまつわるアラビア民話
「昔々、砂漠を旅するアラビア商人は、羊の胃袋で作った水筒に入れた山羊の乳をラクダの背に積んで旅をし、夕方その乳を飲もうとしたところ、中から出てきたのは、透明な水と白い固まりで、おそるおそる口にしたところ、思いもよらない美味しさだったとか・・・」この白い固まりが実はチーズだったのです。この話、科学的に説明すると、羊の胃袋に含まれていた「レンニン」という酵素が乳を固め、砂漠の熱い太陽とラクダの歩く振動によって脱水され、チーズの固まりができたのです。この原理が今チーズ製造の基本となっています。


