妊娠初期に欠かせない、葉酸の効果とは?

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妊娠すると、お腹の赤ちゃんのぶんも栄養をしっかり取らなければいけませんが、特に妊娠期に欠かせない栄養素として注目されているのが「葉酸」。

産婦人科の医院やお店のマタニティ用品売り場などでも、「妊娠したら、葉酸を積極的に摂りましょう」というポスターをよく見かけます。葉酸の必要性は、今や母子手帳にも記載されているほどなのですが、具体的に私たちの健康にどのような働きをするものなのでしょうか。

葉酸は、ビタミンB9の一種で、タンパク質や核酸の合成に影響し、細胞分裂や体の発育を促進する効果があります。核酸とは細胞の遺伝情報を保存し、遺伝情報のとおりに身体をつくっていく指令を出すところですから、赤ちゃんの細胞が新しく作り出される妊娠期には必須となる栄養素なのです。

胎児の神経は、受胎後すぐから妊娠1ヵ月目ごろまでの間に形成されますので、この妊娠初期の時期に葉酸を不足させないことが大切です。

[胎児の成長サポートに重要な、葉酸の働き]

  • 核酸(遺伝物質のDNAやRNAを構成する)の合成
  • 赤血球の合成
  • アミノ酸の合成、たんぱく質の生成・促進
  • 皮膚粘膜・口内粘膜の強化

[葉酸を摂ることで得られる効果]

葉酸は赤ちゃんの成長をサポートするだけでなく、赤ちゃんにとって危険な障害のリスクを予防することもできます。

  • 先天性奇形の予防効果
  • 二分脊椎の予防効果
  • 無脳症の予防効果

先天性奇形の発症は遺伝子そのものに問題がある場合が多いのですが、加齢によるDNA核酸や遺伝子の劣化が主な原因とされています。 葉酸には細胞の生成をサポートしたり弱った細胞を元気にする役割があるので、妊娠初期に葉酸を積極的に摂ることでこのような先天性異常を70%程度も予防できる効果があると言われています。


要注意! 葉酸不足が引き起こすさまざまな症状

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DNAの生成や修復に大きな役割を担っている葉酸。胎児の正常な発育をサポートし、さまざまなリスクを予防する効果があることがわかっていますが、胎児の成長に限らず私たちの身体の機能が正常に働くために必要な、とても重要な栄養素でもあります。

妊娠中の女性は特に意識して摂取したい葉酸ですが、葉酸が不足すると私たちの身体の中でどのような症状が現れるのでしょうか。

悪性貧血
葉酸は赤血球の生成に大きく関わっていますので、不足すると貧血になりやすいようです。鉄分不足の貧血とは違い、葉酸不足の貧血は悪性で、頭痛や吐き気を伴うことがあります。
口内炎など粘膜の病気
タンパク質の合成にも関わっている葉酸は、細胞の入れ替わりが盛んな胃、腸、口、舌などの粘膜に影響が出やすく、不足すると潰瘍や口内炎になりやすいと言われています。
動脈硬化
血管が硬くなったり、狭くなったりすることで血流が悪くなる動脈硬化の症状も、葉酸不足により引き起こされる場合があります。
高脂血症、高血圧、白血病、脳卒中、インフルエンザ、うつ病、認知症
葉酸はあらゆる病気と密接な関係があり、不足することで重大な病気を引き起こす可能性があるのです。

あなたは大丈夫? 葉酸が不足しやすいのはこんな人

葉酸は、通常の食事をバランスよく摂っていれば深刻に不足することはありません。しかし、妊娠中や授乳中の女性、野菜不足や不規則な食事で栄養が偏っている人、お酒を大量に飲む人、喫煙者などは葉酸の消費量が多くなります。

食事のバランスが悪い人は、サプリメントで補完することも検討しましょう。今は、葉酸を含むサプリメントも数多く出ていますよ。葉酸サプリ

葉酸を十分に備えていれば、さまざまな病気を予防できる効果が期待できますので、普段から毎日、積極的な摂取を心がけるようにしましょう。


葉酸の摂り方

葉酸が必要な時期は、いつ?


葉酸を不足させないための対策は?